MR38 似顔絵/天地真理さん大人の歌って何?(2)


 1973年12月5日発売のLP「空いっぱいの幸せ/オリジナルポップス&フォーク」は、全12曲のうちシングルA/B面の「空いっぱいの幸せ」と「もの想う季節」を除いた10曲は、オリジナルなポップスとフォークから構成されていて、おそらく真理さんの満足度の高いアルバムだったのではないでしょうか。

 このアルバムBサイド、クニ河内氏、作詩・作曲の「似顔絵」という曲はいいですね。氏は主に作曲・編曲をなされ、布施明さんの歌う「そっとおやすみ」などを作られました。天地真理さんの中ほどの「ふたつの愛は・・・」の歌い方、ほうき雲のある青空にどんどん登っていくような心地よいファルセットが見事ですね。さわやかな、若き大人の歌、そんな感じです。何も、どろどろした恋愛や失恋の歌だけが大人の歌ではないはず。子供だけでなく、どんな大人もさわやかに明るく生きたいものですね。


  【似顔絵/天地真理 1973】
  作詩・作曲:クニ河内,編曲:青木 望

  指をまるめて のぞいた
  絵の具を流したような
  青空 ほうき雲
  小さな部屋は アトリエ
  筆をすべらす キャンバス
  あなたの似顔絵よ

   ふたつの愛は もどれないのに
   ラララ 恋は不思議ネ
   わかっていても待つのよ
   あなたの腕に すがっていたい
   私の願い 風にうらなう

  私の好きな あなたの
  瞳の色が出せない
  心はさびしくて
  時計の針は 夕ぐれ
  何を書いても みんなが
  あなたに似てしまう

   ふたつの愛は もどれないのに
   ラララ 恋は不思議ネ
   わかっていても待つのよ
   あなたのそばを 歩いていたい
   私の願い 星にうらなう


 最近、イラストレーターのKOTORAさんが、天地真理さんのイラストを公表されています。真理さんの明るくやさしい表情、おちゃめでパワフルなところも表現されています。既に知られている馬Qさんのデッサンとは別の描画形式、楽しい作品で真理さんを応援されています。新たなアーチストの応援団、真理さん、うれしいですネ。

   KOTORAさん真理さん若葉のささやき-200

    KOTORAさんの似顔絵ブログサイト


MR37 FM軽井沢 太田忠氏の天地真理特集(その2)


 本日6/27のFM軽井沢 『軽井沢発!太田忠の経済・金融“縦横無尽”』(第29回)で、予告通り先週に続いて特別番組「天地真理特集」その二回目がありました。
 先週と同様に今回も、Hさんや他のファンの方々が、鮮明な録音と感想を公開されると思われますので、ここではアウトラインの記録にとどめることに致します。

 放送では、まず冒頭に太田さんのこの特集を企画した理由の御説明があり、次に天地真理さんからのサプライズメッセージが紹介されました。真理さんは、録音で『リスナーの皆さん、太田さん、こんにちは天地真理です。この度はFM軽井沢で、私の特集番組ありがとうございます。私は太田さんの「夏を忘れた海」のピアノを聴いたことがあります。太田さんのピアノはステキで心に残っています。今後も末永くこの番組が続くことを願っています。』の意を述べられました。
 真理さんのおっしゃられたピアノ演奏は真理さんのデビュー40周年記念(2011年)の席だったとのこと。また、現在、来年にせまった真理さんの45周年(2016年)の準備がファンクラブによって進められていることが付け加えられました。

テーマその1 「カバー曲聴き比べ」

 天地真理さんのカバーナンバー(オリジナルは他者)のお話し。まず「サルビアの花」について、オリジナルや他の歌手と天地真理さんの聴き比べがありました。

 第1曲(1) サルビアの花/作詩:相沢靖子,作曲・歌:早川義夫オリジナル

   サルビアの花/早川義夫

 第1曲(2) サルビアの花/もとまろ(ヒットさせた女性三人グループ)

   サルビアの花/もとまろ   

   サルビアの花(千葉市)

 第1曲(3) サルビアの花/天地真理(8枚目のオリジナルアルバム「恋と海とTシャツと/恋人たちの港」1974年6月から)

   hiroIGA51さん 天地真理 偽りの花嫁 「サルビアの花」

   サルビアの花 【 天地真理 】-太田忠 (ピアノ)

 さらに、真理さんの代表的フォークソング・カバーとして次の二曲がかかりました。

 第2曲 あの素晴らしい愛をもう一度 (ファーストアルバム,1971年12月)

 第3曲 この広い野原いっぱい (3枚目のアルバム「虹をわたって」,1972年9月)

   BYR14060さん 天地真理「この広い野原いっぱい」

 以上、真理さんのファルセットは温かく聴き手を包み込むような、明るくやさしい優れた歌唱です。

テーマその2 「編曲者」について

 先週の作詞家、作曲家のお話しに続き、編曲とは何か、編曲の重要性等について語り、「水色の恋」の編曲者・森岡賢一郎さんを代表的として挙げました。森岡さんは小柳ルミ子さんやブルー・コメッツの編曲をされましたが、特に有名なのは加山雄三さんの「君といつまでも」とのことでした。

テーマその3 「天地真理のコンサート」

 ピアノとギターが演奏でき歌える真理さん、ライブがテレビの歌番組とは大違いです。今回は1976年4月のライブ「私は天地真理」から次の6曲の名唱が連続してかかりました。(編者注:今年から原宿に場所を変えて行われている「天地真理スクリーン・コンサート」でも流される全16曲からの選定です)

 第4曲 水色の恋(オープニング)
 第5曲 童話作家(作詩/作曲:さだまさし)
 第6曲 春の風が吹いたら(作詩:伊藤啓子/作曲:吉田拓郎)
 第7曲 夏を忘れた海(作詩:安井かずみ/作曲:森田公一)
 第8曲 告悔(作詩/作曲:さだまさし)
 第9曲 矢車草・アンコール(作詩:岩谷時子/作曲:筒美京平)

   藪野桃太郎さん 吉田拓郎 春の風が吹いたら 天地真理ライブ♪

   夏を忘れた海 【 天地真理 】-太田忠 (ピアノ)

 (小生の感想:これらの曲は真理さんの全曲集であるプレミアムボックスに収録されているわけですが、今回まとまった曲数でFMラジオの電波(およびインターネットによるサイマルラジオ)によって公衆に放送されたわけで、天地真理さんの美しきファルセットが空に、地球的ネットに放たれ、大変意義深いものになりました。今後は、NHKも民放も、地上波もBSもFMも、出来るだけ右にならっていただくと、大変うれしいのですが・・・)

 最後に、真理さん作曲の「子守唄 母の愛」(2012)がかかり、太田さんによる特集終りの御挨拶がありました。太田さんは休暇中とのことですが、お忙しい中、内容の濃い二週にわたる番組、構成・準備ともにご苦労さまでした。大変ありがとうございました!


MR36 舟木一夫さんの仙台コンサート楽しみました


 今週、6月25日木曜日、仙台市内の東京エレクトロンホール宮城(旧・県民会館)で「舟木一夫コンサート2015」があり、勉強の為、行ってきました。昼、夜の二回公演で、私は仕事帰り18:00からの夜の部に行きました。幸い優待券で座席指定はできませんがお安く二階の袖の中空席がとれ、オペラグラスを手に約1時間40分堪能しました。

   舟木一夫フォトアルバム-200

     東京エレクトロン開演前20150625

      東京エレクトロンホーン宮城 開演15分前の様子です

 さすがに1階の前席は熱烈な中高年のファンでぎっしりで、「高原の御嬢さん」でオープニングし、数曲歌う間に、次々女性ファンが大きな花束や紙袋のおみやげを直接、舟木さんに手渡します。歌に支障がなければ舟木さんは、誰とも握手し、また手渡しのタイミングが分からない人には、自ら誘導して、受け取るようにします。
 また、ステージには、しゃれた長テーブルがあり、花束は花を会場に向けて中央側のテーブルに並べ、紙袋は袖側のテーブルに置きます。中には、大きな真っ赤なバラでしょうか、高価そうな花束もありました。ファンに愛され、ファンを大切にする舟木一夫さんのやさしいハートが良くわかるステージでした。

  花咲く乙女たち 舟木一夫

 歌は、時々語りを入れて(これがご本人、休みだそうです)、休憩なしで20数曲歌い続けます。70才の誕生をむかえ、声量や声の伸びもあり驚きのステージでした。有名な曲も、抒情豊かな曲も、ほとんどの歌は、江戸っ子節の時代劇の劇中歌のように、無理せずリラックスして歌います。伴奏は9名、ピアノ、ベース、ドラム、パーカッション、サックスなどで、3名の女性コーラス付でした。サックスの若者がすごく上手で、ある曲の終わりで独演をしました。舟木さん曰く「ちょっと長かったかな。顔も長いからね。」と若者を可愛がっていました。
 歌の中ほどで、ジャケットを脱ぎ、上半身は黒のスーツベストだけになり、ロングランヒット曲「銭形平次」を腕を大きく頭上で振って歌い上げました。会場は、お待ちかねの総立ちで大盛り上がりでした。
 終盤は高校三年生と学園広場など。私が感心したのは、やはり「高校三年生」。それまでのリラックスした歌い方とは異なり、デビューを思い出させるように、しっかりさわやかに歌い上げました。聴衆も、銭形平次のようには興奮せず、じっと本物の「高校三年生」を耳に心に焼きつくかせるかのように、手拍子もやや控えめに静かに聴いていました。
 そしてアンコールは新曲「春はまた君を彩る」でした。作詩:松井五郎、作曲:南こうせつ­。「この曲は今まで苦労してきた中高年に贈る歌で、われわれは残る人生、いかに楽しく遊んで暮らすかですね」と語り、会場から共感の大きな拍手がありました。

  

   ColumbiaMusicJp 春はまた君を彩る/舟木一夫 新曲 2015

 舟木一夫さんが全国で愛されている歌手で、同じ時代に青春時代を生きた中高年の元気の源となっているのですね。真理さんよりやや年下の郷ひろみさんもそうですが、私より十数歳も年上のこの方が、この声量、このバイタリティー、この気配り、この楽しい話術、素晴らしかったです。何より同年代、お客さんにフレンドリーなのには驚きました。

  MH05.1 舟木一夫さん 変わらぬ歌声!

 舟木さんの明るく気負わず自信に満ちたステージ、誇らしげに歌う新曲、こんなステージに天地真理さんが立ったら、どんな盛り上がりになるでしょうか。中高年なのに声を枯らす追っかけや失神するファンも出るかもしれませんね。種々の慢性病をもつ中高年、まさに命がけの応援となります。
 舟木さんは真理さんの全盛期、ブームが去って三度の自殺未遂を起こしました。その後、デビュー三十周年を機に、同世代を中心に人気が復活された方。未遂でほんとうによかったねと、今も昔の乙女たちに言われています。

 ちょっと恐れ多いですがキリストの復活や埋もれた作曲家バッハなど、本当に良いものは一度、黄泉に下り、後日蘇ります。忘れ去られても再び見い出される。そして、以後忘れられることがありません。舟木一夫さんだけでなく、天地真理さんの数多の名唱もその一つに違いないと思う今日この頃です。


MR35 FM軽井沢 太田忠氏の天地真理特集(その1)


 本日(2015.6.20),PM4~5h,FM軽井沢。真理さんの公式HPの予告通り、太田忠氏の持っている金融関係番組で天地真理特集があり、二回放送予定の一回目の放送がありました。FM軽井沢は天地真理ミュージックコレクションが放送されていたFM曲です。番組は天地真理さんの8曲がフルバージョンでかかり、合間に歌唱の特徴や作詞家、作曲家のお話しがありました。

 Face Bookによると、青木真理さん(天地真理さんの本名)は、番組を聴き、いたく感激し、太田さんに感謝の意を表しています。同時に番組を聴いた全国の視聴者も大喜びでした。(FM軽井沢はインターネット回線で聴けます。「FM軽井沢」または「サイマルラジオ」で検索。サイマルラジオのサイトでは、お目当てのFM放送局のロゴの隣「音声を聴く」をクリック)

 以下に、天地真理ファンクラブの非公認歴史研究会として(なんや権威が何もないでぇ~)、番組の様子を記録したいと思います。誤りがあれば、コメントをいただければ幸いです。

 オープニングはもちろんこの曲です!
 第1曲;水色の恋(レコーディング版)

  <New>水色の恋 【天地真理】-太田忠 (ピアノ)

 天地真理さんのファルセット歌唱法(※)について;普通、歌い手は自分の可能な音域外の高音域で声を裏返して発声することがあるが、天地真理さんは高音域から中音、低音域にかけてファルセットで歌う日本で特筆する美声の歌手である。この歌唱法のため、聴き手を包み込むような優しい歌声となっている。[この記述は、真理さんファンの音楽家からコメントがあり、私が放送で聞いたと思った表現を修正してみました。声楽家は通常どの音域も地声ではないのだそうです。ご指摘の音楽家様、上手く表現できませんが、ありがとうございます(ニコニコ!)]
 (※)Wikipediaによると、伊語・英語 falsettoとは歌手が特に高いピッチ(音高)に対応するために作り出す声色、及びその発声技術を指す。

    佐藤秀和氏真理さん白いブラウスと花柄-200

     佐藤秀和氏 Face Book 「ギャラリー・真理んSnow」より    

     恋する夏の日【天地真理】-太田忠(ピアノ)

 天地真理さんはNHK紅白歌合戦に1972年、1973年、1974年と三回出場している。初出場の1972年は紅組トップバッターとして「ひとりじゃないの」を歌い、ステージの出演者席の応援団には美空ひばりさん等がいた。この1972年の紅白の模様はNHKオンデマンドで視聴できる。

 天地真理さんの歌唱は、天地真理プレミアムボック(DVD1枚,CD9枚)に、商業的な録音はすべて網羅されている。この中の天地真理さんの曲は次の4つに分類できる。
1) 良く知られたヒット曲を含むシングルA面曲
2) 余り知られていないシングルB面曲
3) LPに収められたオリジナル曲
4) LPに収められたカバー曲(ほかの歌手の歌)

 第2曲;ひとりじゃないの
 第3曲;想い出のセレナーデ

 真理さんのヒット曲には、作詩 山上路夫、作曲 森田公一のコンビによる作品が多いが、この組み合わせは、むしろめずらしいコンビだった。
 作詩家 山上路夫さんの病弱な生い立ちと経歴、代表作品のお話しがあった。真理さんの曲以外では、瀬戸の花嫁(小柳ルミ子)、二人でお酒を(梓みちよ)、翼をください(赤い鳥)、ひなげしの花(アグネスチャン)があり、また、TBS水戸黄門のテーマ曲「ああ人生に涙あり」等、多数の作品がある。
 また、作詞家・阿久悠さんが、フォーク歌手のオーデションで面白い三人組とギターをもった女の子の決戦となり、面白い三人組(後のかぐや姫)を優勝させ、女の子を落選させた。後日、この女の子が後の天地真理だと知って、面目がつぶれたエピソードが語られました。
(編者注)阿久さんのこのお話はプレミアムボックスの解説書にあります。

 次の3曲は初期のLPから。
 第4曲 オレンジ色の旅
 第5曲 明るい表通り
 第6曲 思い出の足音
 (編者注)以上4枚目のLP「明日へのメロディー」に収録

 作曲家のお話し。森田公一さん、筒美京平さん、都倉俊一さん、平尾昌晃さん、中村泰士(たいじ)さん、大野かつおさんについて触れ、いずれも音楽大学出身ではないこと。音大出身者はクラシックを重んじ、ポップスや歌謡曲は音楽ではないと考えているようだ。
 森田公一さんは日大の芸術学部出身でまだ音大に近い。唯一例外は東京芸術大学作曲科出身の坂本龍一氏である。

 次は天地真理さんの後期のLPから
 第7曲 レイン・ステーション
 第8曲 ひこうき雲
 (編者注)第7曲は9枚目のLP「小さな人生」に、第8曲は10枚目のLP「童話作家」に収録

 最後に、太田氏による来週の予告。当時、歌手は歌番組で1曲を歌い視聴者はそれを聴くというスタイルであったが、ギターとピアノを弾く歌手・天地真理さんは、ライブ(コンサート)が特に素晴らしいことに言及した。それにしても太田氏の番組構成、ナレーション、分かりやすくお見事です。来週6/27、同時間帯の第二回に乞うご期待。

 

MR34 天地真理さんの大人の歌ってなんだろう?


  天地真理さんのレコードセールス、破竹の勢いはデビューから二年経過して一段落し、1973年12月5日発売のアルバム「空いっぱいの幸せ/オリジナル・ポップス&フォーク」がオリコン最高位11位、初めてのトップ10外となりました。(そうは言っても11位は大したものでしょう)
 このころは、萩本欽一さんの司会が人気の日本テレビ「スター誕生」で選ばれ、今でも有名な中三トリオ「森昌子・桜田淳子・山口百恵」が活躍し、その後、中高生の若いアイドルが大量発生して、アイドルは10代後半までの様相が確立した感がありました。このため、先にデビューしていた新・三人娘も、小柳ルミ子さんが「恋の雪別れ」を、南沙織さんが「色づく街」を歌い、大人の歌手へ路線を変更していきました。

     真理さんレコーディングかな

 天地真理さんはというと、1972年10月からはじまった冠番組「真理ちゃんとデイト」のシリーズが、半年でタイトルを替えながら依然子供たちに大人気で、結局、二年半、1975年3月まで続きました。このため、渡辺晋社長のこだわりのみならず、1973年の大人の歌手へのイメチェンは困難な情勢でした。シングル「空いっぱいの幸せ/もの想う季節」は当初、憂いを帯びた「もの想う季節」がA面の候補だったことは、ファンの中では知られたことでした。真理さんの大人の歌は、翌1974年2月の「恋人たちの港」で試みられ、さらに9月発売の初めてのバラードと言われる「想い出のセレナーデ」で、「空いっぱいの幸せ」から一年後に実現されたのでした。
  
 ところで、真理さんの一時休業は1977年1月23日からで、東京の芝ABCホールの復帰コンサートは1979年10月15日でした。この間、2年9か月。 休業の前年、1976年は、4月にコンサート「私は天地真理」を行い、6月に同アルバムを発表。12月に、現在、最後のオリジナルアルバム「童話作家」を世に出しました。ちなみに、同年のシングルは4月に矢車草、7月に愛の渚、12月に夢ほのぼの(TBS水曜劇場挿入歌)でした。
 真理さんは、復帰後、3枚のシングルを出しました。ファンの皆様はよくご存じのように、1979年12月に「愛・つづれ織り/旅人は風の国へ」、1980年9月「初恋のニコラ/不器用な女(ひと)」、そして1983年(昭和58年)2月に、現在最後のシングル「私が雪だった日/今は想い出」でした。また、復帰後のオリジナルアルバムは、まだありません。

 ここまで、書いた私の疑問は、「天地真理さんの大人の歌ってなんだろう? 」ということです。昨年YTにアップされたItoさんの貴重な動画によると上記のABCホールの復帰コンサート直後、真理さんはレポーターから「今後歌ってみたい歌は?」と聞かれて、バラードと答えていたと記憶しています。しかし、私の疑問は昨年発売された天地真理ゴールデン☆アイドルの二枚目を最後まで聴いて浮かび上がりました。復帰後の歌は、バラードで行こう等の確固たる方針はなく、大きな迷いがあったように感じられます。「初恋のニコラ」は確かにバラードで名唱でありますが、真理さんの優しさが影をひそめています。真理さんの名唱の特徴は(音楽学校出身の、クラシック的な)歌の上手さで聴く人を圧倒しない、「どう、うまいでしょ!」という歌い方はしない、聴き手に寄り添う優しさが必ずあるような気がします。

 プレミアムボックスの全アルバム曲を聴いていると、真理さんは二十歳になったばかりのファーストアルバムから大人の歌を歌っており、後のオリジナルアルバムにも、彼女の優しさを色濃く出した大人の歌、いわゆるバラードがきらきら輝く星のようにちりばめられているように見えるのです。とくに、熱心なファンの皆様のブログ名やハンドル名には、お気に入りの歌の名前が使われています。思い出の足音、もの想う季節、ひこうき雲、さくら貝、愛つづれ織りなど・・・・。これから、「真理さんの大人の歌とは?」を真理さんの歌を鑑賞しながら、少しずつ考えたい、というか、感じたいと思っています。



   『思い出の足音』
   オリジナルアルバム4th 「明日へのメロディー」 1972.12.21
   作詩:小谷 夏,作曲:菅原 進,編曲:青木 望

   小鳥も来ない朝 ひとりぼっちの朝
   私は 木漏れ日の庭先に出て
   パステルカラーの アルバムひらいて
   思い出の足音を 聴いています
    今日という日があるのに
    どうして人は思い出の中へ
    帰っていくのでしょう
     話して 誰か話して
     ひとりぼっちの私に
     話して 誰か話して
     ひとりぼっちの私に
     話して

   夜明けを待ってる夜 ひとりぼっちの夜
   私は 屋根裏の小さな部屋で
   初雪色の ギターを抱いて
   「明日へのメロディー」を歌います
    なん度さよならを言っても
    どうして人は新しい夢を
    探しつづけるのでしょう
     歌って 誰か歌って
     ひとりぼっちの私と
     歌って 誰か歌って
     ひとりぼっちの私と
     歌って
  
   (注)「 」加筆

  真理さんは、二番目の「夜明けを待ってる夜」で、躍動感のある歌声です。初雪色のギターを抱いて、アルバムのタイトルとなった「明日へのメロディー」を歌います、と続ける。アイドルソングとは一味違う、21歳、等身大の大人の女性の歌。真理さんは、「ひとりじゃないの」を作詩してくださった小谷夏氏(本名 久世光彦)の歌に、力がはいりますネ。

[引用] デビュー2年、アルバム「空いっぱいの幸せ」について
      天地真理プレミアムボックス解説文,pp15-16.

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hatogairu kouen

Author:hatogairu kouen
明るき癒しの歌声、天性のファルセットを紹介し、悩める日本人を応援します。

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