MR46 「わたしの場合」/天地真理さんが自由に歌うシングルB面(1)


 秋は、1974年、天地真理さんが名曲「想い出のセレナーデ」をリリースした季節です。
 この真理さんの11番目のシングルA面もまたヒットし、オリコン最上位4位、暮れのNHK紅白歌合戦で歌われました。このステージの動画はYou Tubeでは精力的にアップされ、かつ容赦なく削除されるファンと著作権保持者がしのぎを削る名演です。
 そのB面曲は、「わたしの場合」という安井かずみ作詩、森田公一作曲のおしゃれな佳い作品でした。


 天地真理さんの伸びやかで自由な、秋空にひろがるファルセットを聴いて、ふと、シングルA面はセールス曲=プロダクションの戦略、B面は付録=自由な天地真理さんの独壇場、かな?と思ってしまいます。

 『わたしの場合』
  安井かずみ作詩/森田公一作曲/馬飼野俊一作曲

  一・二年 会わないうちに  いろんな事が 通りすぎた
  お互いに 違う所で  倖せみつけましょうと云った
    ”若いこの両手を  つないだ友だちたち”
     ”一枚 絵葉書から 元気そうな様子”
  人を今 好きになること  知りはじめたの
  わたしの場合

  憧れも 似ていたけれど  月日は 人を 変えたかしら
  お互いに 会って話せば  きっと心は きれいなままよ
    ”若いこの両手を  つないだ友だちたち”
    ”思った通りのこと めぐりあえたかしら”
  青春のかけらを集め  歩きつづける
  わたしの場合

  ” ”:筆者

  サビで真理さんの伸びやかに共鳴するファルセット、お見事ですネ!

 ところで、天地真理さんの正規に発売された(リリースされた)シングルは22枚、これに長期の休み後の再デビュー時、休みの間も会費を納めたりした熱心なファンクラブ会員に限定で配布された1枚を加え、レコード化されていない2014年の新曲の「秋にあなたと」を加えると全24枚となります。
 このため、シングルにMS01~MS24の番号を与え、MS01のシングルA面にMR.01A、B面にMR.01Bと番号を振った場合、Aは24曲、Bは23曲で、合計47曲となります。(ここで、セカンドアルバムの付録のシングルレコード、真理さんのピアノ演奏とトークが収められている「あなたと私」の二曲は除きます)

シングルA面

シングルB面


 このうち、真理さんが本格的に大人の歌を歌った1974年9月発売の11枚目のシングル「想い出のセレナーデ」から、1975年の主演ミュージカル「君よ知るや南の国」までに、次の3枚のシングルがリリースされましたが、A,Bを逆に書くと次のようになります。

 発売年月 天地真理 シングルレコードB面/A面
 1974年9月 MR.11 B:わたしの場合/MR.11 A:想い出のセレナーデ
 1974年12月 MR.12 B:ブランコ/MR.12 A:木枯らしの舗道
 1975年4月 MR.13 B:京都でひとり/MR.13 A:愛のアルバム


   エヴァ氏 天地真理 ☆ ブランコ

   エヴァ氏 天地真理 ☆ 京都でひとり

 このように書き、各曲を聴くと、確かにA面の3曲は有名な「想い出のセレナーデ」とファンには人気の名曲2曲から成りますが、B面の曲も劣らず佳作であり、真理さんの歌唱に勢いや「あじ」、そして「自由なおおらかさ」が感じられます。
 真理さんには、当時、森昌子さんらの中三トリオやアグネス・チャンなど、若いアイドルの活躍に押され、大人の歌を唄う歌手に差別化するという事務所の意向があったそうです。しかし、これらのB面曲を聴くと、私の個人的な感想ではありますが、彼女自身まだまだ歌手あるいは声楽家として、大人の女性を演ずるごとくに歌うことより、もっとのびのびと、あるいはじっくりと歌いたかったのではないか、という感じがするのでした。

コメントの投稿

非公開コメント

今日は真理ちゃんの誕生日

こんばんわ、ハトが居る公園さん。熊五郎です。
いつも楽しく拝見・拝読いたしております。
今日5日は、真理ちゃんの誕生日です。真理ちゃん、おめでとうございます。
B面の曲の中には、初めからA面にしたらいいんではないかという曲がいくつもあるような感じです。特に「ポケットに涙」「トンガリ屋根の教会へ」「真冬のデイト」などは大好きな人とといつもでもいたい女性の気持ちがよく表現され歌っています。今、女性の歌手でラブソングをうまく表現できる歌手がいません。どれも聴いても歌い方と声の調子が同じような感じに聞こえてしまいます。残念でなりません。

Re: 今日は真理ちゃんの誕生日

熊五郎さん、おはようございます。
さくらさんやひこーき雲さんらの真理ちゃんツー対象ではなく、初心者や再発見者向けのブログですが、
歌手・天地真理さん、人間・天地真理さんを誉め讃えるため、皆さんにご覧いただき感謝しています。

真理さんのシングルB面は、今までそれこそ熱心なファンの皆さんに愛好されてきましたが、
もっと世に知られるべき作品だと思います。真理さんの歌は地声でなくファルセット、そのためか
丁寧に発声する必要があったのでは。だから、太田忠氏のおっしゃる通り声の美しさと人を包み込むような
柔らかさがあるのだと思いますネ。

もの想う季節やブランコやレインステーションや小さな人生・・・テレビやキャンペーンで歌うシングルA面が
これらであれば、真理さんの評価は当時から別だったのではないかと思います。今からでも遅くないですね。
真理さんのいない「懐かしの名曲」みたいな番組、聴いても観ても、つまらないですから・・・
プロフィール

hatogairu kouen

Author:hatogairu kouen
明るき癒しの歌声、天性のファルセットを紹介し、悩める日本人を応援します。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ようこそ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR