BL 18 歌を忘れたカナリヤ


 現在、最後のシングル曲となっている「私が雪だった日」を発表した翌年、天地真理さんの芸能活動は、大きく変化をとげて行きました。傷ついた白雪姫は、白いバラが道に落ち、汚れていたことに気付いたのでしょうか。それとも、お人形のように従順にしたがっていたアイドル路線への決別に、女性として、人間としての自由を得て解放感にひたったのでしょうか。

 1984年にセミヌード写真集を発表、1985年にヌード写真集発売。にっかつロマンポルノ『魔性の香り』(監督:池田敏春)に主演する(滝村秋子役)。
 1986年3月15日公開の映画『まんだら屋の良太』(監督:石山昭信)に出演(芸者お染役)。
(注)イベントの記事、年代は、「フリー百科事典Wikipedia:ja.wikipedia.org/wiki/天地真理,2013年1月19日更新版」による。

魔性のかおり

 にっかつ「魔性の香り」でアイドルを脱皮し女優業に挑戦 (スリムになるってステキなことネ,p25)

エリーナ姫 天地真理「魔性の香り」ショパン夜想曲OP.15No.3

 ファンにはこの大転換は大変残念なことではあるが、天地真理の白雪姫を忘れる決意は相当固かったとみられる。天地真理の30年間の不断の努力や質の高い歌唱にも関わらず、世の評価は旬の過ぎたアイドルとしての評価であり、次から次へアイドル歌手が誕生する時代、歌手としての注目度や評価は決して高いとは言えなかった。

 天地真理は、デビュー当時からオリコン1位~4位までのシングル曲が10曲(トップテン連続11曲)と当初の人気は抜群に高かった。過密なスケジュールに不平、不満もいわず、都内の隠れ家でひとり、おそらく時々涙によってしょっぱくなるウナ重を食べて、「私はファンのために歌うわ!」と固い決意をするなど、頑張り続けてきたが、デビュー5、6年を過ぎてオリコンの順位が大きく降下して行った。長期休業後の再デビューでの、近年、名唱との評価の高い「初恋のニコラ」でさえ圏外となった。

 本人の心の内には怒りさえ感じられるほど大きな失意で歌をあきらめ、女優で生きる決意だったのではないか。時代の急激な流れと常に若いアイドルをもてはやす歌謡界・芸能界の厳しさを思い知る大変哀しい出来事であった。

 当時、三十代前半の真理さんは、きわめて明るくふるまい、芸能レポーターにも「ファンが喜んでいるから」と話しているそうです。所属事務所の方針だったのでしょうし、その後、結婚をされています。しかし、この影響は、今も白雪姫に暗い影をもたらしているように見えるのは何故でしょうか。真理さんの歌声は子供にも人気の天使の歌声であることを、ご本人は忘れていたのではないでしょうか。その子供らは成長し大人になったとき、あこがれの白雪姫は、実は黒い砂のお城に住んでいる気品を失った姫、芸能人の一人にすぎないと思い、喪失感に襲われたのではないでしょうか。たとえ数作品であっても、わたってはいけない危険な橋だったように思われますし、真理さんの後年の頭痛の種だったのではないでしょうか。

  ブログ心の中の天地真理さん 三番目の変化

 1990年代前半には太りぎみとなり、明石家さんま司会の番組にしばしば準レギュラー出演、天然風のキャラで人気を博す。1993年公開の映画『中指姫 俺たちゃどうなる?』(監督:堤ユキヒコ)にちょい役出演(銭湯脱衣所で憩うある婦人役)。1994年10月から1995年9月までの1年間、『笑っていいとも!』にレギュラー出演した。

 その後、減量に成功し痩身法についての著書『スリムになるってステキなことネ 天地真理の白雪姫ダイエット』(双葉社、1997年)を出版したり、ダイエット商品の広告で雑誌に頻繁に登場したりするようになる。1997年、岩下志麻主演の松竹映画『お墓がない!』(監督:原隆仁)に出演(未亡人敏江役)。

スリムになるって

 だが数年後、リバウンドによって、以前より太った姿でテレビに登場。デビュー当時に良きライバル関係だった小柳ルミ子は、ある番組で真理さんのあまりの変貌ぶりに驚愕していた。

 2001年まで数年間、ラジオ日本の『天地真理の深夜発熱烈熱愛大放送』(木曜深夜1:00-)という番組のパーソナリティーを務めていたが、同年5月に降板した。降板の理由は更年期障害と言われていたが、本人はこれを否定している。
 2003年1月からは、同じくラジオ日本の『今夜もノリノリ歌謡曲』(深夜1:00-)の奇数週金曜日をパーソナリティーとして担当。その後、上沼恵美子等が司会を務める関西ローカルのバラエティ番組にゲスト出演することがあった。

 2006年10月1日(デビュー曲「水色の恋」発売日から丸35年目の日)には、35周年記念CD-BOX『天地真理 プレミアム・ボックス』が発売された。これは天地真理の歌手としての業績のほとんどを網羅したモニュメンタルなCD全集である。

 2007年以降の真理さんは、おも立った芸能活動はほとんど行われていない状況だったが、2010年10月19日にTBSテレビ番組『解禁!(秘)ストーリー 〜知られざる真実〜』出演で久々の画面登場を果たす(収録日は歌手デビューの記念日10月1日)。出身校である国立音学大付属中・高校舎の一室で、かつての三人娘の一人である小柳ルミ子と対談し、アイドル時代当時のファンの過熱ぶり、一時休業に至った際の真相、そして今後の決意を語った。

TBS対談01

hiroIGA51さん 「白いバラの道」

TBSテレビ番組での天地真理と小柳ルミ子の対談
2010年10月1日, 国立音大付属中・高等学校校舎にて
・・・今の真理さん、音楽科の先生みたい、立派。

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明るき癒しの歌声、天性のファルセットを紹介し、悩める日本人を応援します。

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